パッケージ情報


用語集

Lecture Ⅰ | Lecture Ⅱ | Lecture Ⅲ | Lecture Ⅳ | Lecture Ⅴ | Lecture Ⅵ
Lecture Ⅶ | Lecture Ⅷ | Lecture Ⅸ | Lecture Ⅹ | Lecture Ⅺ

Lecture Ⅰ「やる気のないロクでなし」
「メルガリウスの魔法使い」

正義の魔法使いがお姫様を救うために魔王へ戦いを挑む物語。この世界における有名なおとぎ話で、幼いころのグレンの愛読書。

メルガリウスの天空城

フェジテを象徴する空の城。童話「メルガリウスの魔法使い」の舞台のモデルと言われている。

アルザーノ帝国魔術学院

およそ四百年前、アルザーノ帝国が時の女王アリシア三世の提唱により、巨額の国費を投じて設立した国営の魔術師育成専門学校。
常に最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎で、魔術を学ぶ者にとっては憧れの聖地とも呼ばれている名門校である。

ライフ・アップ

白魔術。対象者の自己治癒能力を増強し、傷を癒す治癒呪文。
一節詠唱は《天使の施しあれ》、三節詠唱は《慈愛の天使よ・彼の者に安らぎを・救いの御手を》

ゲイル・ブロウ

風属性の黒魔術。局所的に収束する突風で相手を吹き飛ばす呪文。大人くらいなら簡単に吹き飛ばせる。システィーナの代名詞的な呪文。
一節詠唱は《大いなる風よ》、三節詠唱は《駆けよ風・駆けて抜けよ・打ち据えよ》

魔力容量/意識容量

魔力容量(キャパシティ)とは、魔術の起動に必要な生命エネルギー「マナ」の最大総量。この値が大きいほど、多くの呪文を行使できる。
意識容量(メモリ)は、呪文によって変革可能な「深層意識野」の最大総量。この値が大きいほど、強力な力を持つ呪文を行使できる。
魔術師の力量を判断するにおいて重要視されている基準であり、優秀な魔術師はこれらが総じて高い水準にある。女性は魔力容量、男性は意識容量に優れる傾向がある。

ルーン語

魔術師が詠唱などの際に使用する魔術言語のこと。
魔術を繰り出すために必要な、深層意識野を変革させる自己暗示に特化した言語であるのが特徴。

魔術師の位階

魔術学会の認可による魔術師の階級のこと。第一階梯から第七階梯の七段階まであり、魔術の能力と研究実績が査定基準となっている。頑張れば誰もが第三階梯まではなれるが、そこから先は才能の問題であり、第七階梯ともなるともはや人外の領域である。

魔術決闘

古来より連綿と続く魔術儀礼の一つ。挑む側が左手袋を相手に投げ、相手が手袋を拾うことで決闘は成立する。近代国家として法整備が行われたため、昨今において魔術決闘は形骸化された。……が、今もなお、古き伝統としては残っている。

ショック・ボルト

電撃の黒魔術。微弱な電気の力線で敵を気絶させることができる。護身用で殺傷能力はないが、生徒たちの習う初等呪文の中では比較的射程が長い。
一節詠唱は《雷精の紫電よ》、三節詠唱は《雷精よ・紫電の衝撃以て・撃ち倒せ》

一節詠唱/三節詠唱

基本的に呪文の詠唱は三節で行われるが、略式詠唱のセンスさえあれば一節による詠唱も可能である。特徴として、一節詠唱は高速で魔術を出せるが、魔術が暴発する危険性がある。一方、三節詠唱は発動速度が遅いが、魔力の消費効率が一節より良い。

Lecture Ⅱ「ほんのわずかなやる気」
魔力円環陣

法陣上を流れる魔力の流れを視覚的に理解するための、学習用の魔術。これを何も見ず構築できれば、法陣構築術の基礎ができたということになる。グレンが一番最初に覚えた魔術らしい魔術もこれである。

魔術学会

魔導省が認可した公的学会で、公益法人である帝国魔術研究振興協力財団の支援を受けて運営されている。各種研究成果発表の場としての『学会』運営や、魔術師の位階の認定なども取り仕切っている。


ライトニング・ピアス

C級軍用攻性呪文。貫通力の高い電撃の一閃で敵を射抜く。射程・弾速・威力・魔力効率、全てにおいて高次元でバランスが取れており、攻性呪文の基本にて最優と名高い。一節詠唱は《貫け閃槍》や《雷帝の閃槍よ》など。三節詠唱は《猛き雷帝よ・極光の閃槍以て・刺し穿て》。なお超一流の魔術師クラスだと、一節詠唱をさらに短く切り詰め連続起動ができる。ジンの《ズドン》がその例で、一見ふざけているが、詠唱呪文としては作中最速を誇る。

汎用魔術/固有魔術

汎用魔術とは、理屈さえ学べば誰でも使用可能になる魔術のこと。それに対して固有魔術とは、術者の魔術特性による術者独自の魔術のこと。固有魔術は誰でも作ることができるが、汎用魔術の完成度を超えるには相当の努力と才能が必要となる。

愚者のアルカナ(愚者の世界)

グレンの固有魔術。愚者のアルカナの絵柄に変換した魔術式を読み取ることで、場の魔術起動を一定時間完全封殺する魔術。
対魔術師戦においては反則級の必殺術とも言えるが、発動中はグレン自身の魔術をも封じてしまうという大きなリスクが常について回る。

帝国式軍隊格闘術

アルザーノ帝国軍が使用する格闘術。グレンは「愚者の世界」を使用中の攻撃手段として、この格闘術を用いることが多い。
通常の拳闘では「貴族的でない」という理由で蹴り技がないが、この格闘術の特徴は「蹴り技がある」ことである。

Lecture Ⅲ「愚者と死神」
帝国宮廷魔導士団

アルザーノ帝国女王直属の魔導士部隊。「帝国の力の象徴」である精鋭魔導士の集まりで、帝国最強の魔導士集団。主に特殊任務や国家機密クラスの事案の対処を行う。

転送法陣

離れた場所と場所を繋いで一瞬で移動することを可能とする超高等儀式魔術を補助する魔導施設のこと。非常に便利なものだが、敷設できる場所が限られる、敷設に莫大なコストがかかる、活用できるのが魔力操作に長けた魔術師だけ、などの欠点がある。

ストーム・ウォール

システィーナが【ゲイル・ブロウ】を即興で改変した風属性の術。広範囲に渡って吹き荒れる指向性の嵐で、相手の動きを封じるオリジナル改変呪文。
詠唱は三節詠唱で、《拒み阻めよ・嵐の壁よ・その下肢に安らぎを》。

イクスティンクション・レイ

セリカ=アルフォネアが二百年前の「魔導大戦」で編み出した限りなく固有魔術に近い神殺しの術。セリカ直伝のグレンの必殺技でもある。
炎熱・冷気・電撃の三属呪文を強引に重ね合わせることで生み出した虚数エネルギーによる分解消滅の術。個人で詠唱する術の中では最高峰の威力を誇り、ごく限定範囲における単純な破壊能力はA級軍用魔術を超える。グレンは貴重な魔術触媒を消費した上に《我は神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者・其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・遥かな虚無の果てに》の七節もの呪文で詠唱しなければならない。さらに、その威力も範囲も本家セリカのものと比較するとかなり劣る。

マナ

魔力の源となる人間の肉体に内包される生命力のこと。「マナ」を使うことで魔術を繰り出すことができる。魔力を急激に消費すると、マナの枯渇によりショック症状がおこり生命の危機にさらされる。これを「マナ欠乏症」という。

ディスペル・フォース

黒魔術の汎用魔術。魔力による魔力相殺を行い、物品等への付呪効果を打ち消す。なお、消費魔力は対象物に潜在する魔力量に比例する。
一節詠唱は《力よ無に帰せ》、三節詠唱は《原初の力よ・正負均衡保ちて・零に帰せ》

トライ・バニッシュ

黒魔術の汎用魔術。励起した炎熱・電撃・冷気の三属エネルギーをゼロ基底状態に戻して打ち消す、対抗呪文。
一節詠唱は《霧散せよ》。相手に先んじて唱えなければならない呪文の性質上、三節詠唱は基本的にない(グレンは使用不可)。

ブレイズ・バースト

C級軍用攻性呪文。収束熱エネルギーの球体を放ち、着弾点を中心に爆炎と爆圧で薙ぎ払う無差別爆撃呪文。
一節詠唱は《吠えよ炎獅子》、三節詠唱は《紅蓮の獅子よ・憤怒のままに・吼え狂え》

サクリファイス

白魔儀の一つ。魂、つまり自分の命と引き換えに莫大な魔力へと還元する魔術である。ヒューイはこのサクリファイスを使い、「ルミアの天の智慧研究会への転送」と「学院全てを巻き込む爆発」を為そうとする。

天の智慧研究会

アルザーノ帝国に蔓延る最古の魔術結社の一つ。歴史の中で常に帝国政府と抗争を続けてきた、最悪のテロリスト集団。

イレイズ

黒魔儀の一つ。解呪の術式。解呪対象となる術式への深い知識と、解呪そのものに対する確かな技量が必要な高等儀式魔術。
三節詠唱は《終えよ天鎖・静寂の基底・理の頚木は此処に解放すべし》

感応増幅者

ごく稀に存在する、魔術に依らない奇跡の力を生まれながらに体現できる「異能者」。自分が触れている対象の魔力と魔術を自分の意志で何十倍にも増幅することができる、世界最高の生きた魔力増幅回路。

Lecture Ⅳ「魔術競技祭」
王室親衛隊

アルザーノ帝国軍の帝都防衛師団に属する、女王の警護を主任務とする帝国軍屈指の精鋭部隊のこと。隊員は高度な剣術と一通りの軍用魔術を修めている。その中でも総隊長ゼーロスは、格の違う風格と強さを持つ歴戦の古強者である。

魔術競技祭

アルザーノ帝国魔術学院で学年別に年三回に分けて開催される競技祭。学院生徒同士が魔術の技を競い合う。 公の場で魔術の使用を禁じられている帝国において、魔術の競い合いが認められる競技祭観戦は人気のある娯楽となっている。

グランツィア

魔術師の伝統遊戯である、結界陣取り合戦。制限時間内にどれだけ広い領域の結界を作ることができるかが評価される。結界を構成する速度、結界を作る・妨害するという戦略、そして何よりチームワークが重要となる種目。

Lecture Ⅴ「女王と王女」
シロッテの枝

学院の中庭にも生えているシロッテの木の枝。皮をむいてかじることで、甘い樹液を吸うことができる。

セルフ・イリュージョン

光を操作することで変身したように見せかける幻影の黒魔術。同時に音操作なども組み込むことが可能である。
三節詠唱は《刮目せよ・我が幻想の戯曲・演者は我なり》。

グラビティ・コントロール

重力操作の黒魔術。自分を中心に重力を操り、体重を軽くしたり重くしたりできる。
軽量化の三節詠唱は《三界の理・天秤の法則・律の皿は左舷に傾くべし》。重量化の詠唱は「左舷」が「右舷」となる。

Lecture Ⅵ「邪悪なる存在」
リィエルの錬金術

錬金術とは、元素と物質を操り『根源素』の配置変換によって、異なる物質を精錬することができる魔術。
リィエルは三節詠唱《万象に希う・我が腕手に・剛毅なる刃を》で超高速で業物の大剣を錬成できる。
高度な錬成変換演算が必要なのだが、彼女は丸暗記でそれをこなしている模様。

アイス・ブリザード

C級軍用攻性呪文。瞬時に血液が凍るほどの強烈な凍気と、それによって生じる氷弾の物理的破壊力の合わせ技によって、前方広範囲を殲滅する殺戮呪文。
一節詠唱は《氷狼の爪牙よ》、三節詠唱は《白銀の氷狼よ・吹雪纏いて・疾駆(か)け抜けよ》

アルカナ(《星》《戦車》《世界》)

帝国宮廷魔導士団特務分室執行官のコードネーム。No.7《戦車》のリィエル・No.17《星》のアルベルト・No.21《世界》のセリカ。
ちなみにグレンの魔導士団時代のコードネームはNo.0《愚者》であった。

呪殺具

ある条件を成立させると死の呪いを対象にかける、という条件起動型の呪いが付呪されている道具のこと。
「呪殺具装着から一定時間の経過」「呪殺具の勝手な脱装」「呪殺具の情報を第三者に開示」の三点式で装着者を殺す、魔術史上において使い古された古典的な呪法である。

Lecture Ⅶ「星降る海」
サイネリア島

リゾートビーチとして有名な島。沿岸周辺は緩く湾曲した白い砂浜と小洒落た観光街の建物がある。
一方、島の中央部は広葉樹林が生い茂る樹海となっており、殆どが未だ人の踏み入れていない「未知の領域」である。

Lecture Ⅷ「愚者と星」
白金術

白魔術と錬金術を利用して、生命神秘に関する研究を行う複合術のこと。
植物や動物の命そのものを扱うので、生命の神秘探究の魅力がある一方、常に倫理問題も付きまとう魔術分野である。

白金魔導研究所

サイネリア島中央部の渓谷に位置する、白金術を研究するための魔導研究施設。
白金術の研究に必須な「新鮮なマナ」が含まれる、上質で新鮮な湧水が多量に得られる場所が必要なため山奥にある。

プロジェクト・リヴァイブライフ

儀式魔術を使った死者蘇生計画のこと。生物の構成要素である「肉体」「精神」「霊魂」を別のもので置き換え死者を組成する魔術。
方法としては、まず復活させたい人間の遺伝情報から採取した「ジーン・コード」を基に、代替肉体を錬金術で錬成する。
次に他者の霊魂に初期化処理を施した「アルター・エーテル」を代替霊魂とする。そして、復活させたい人間の精神情報を「アストラル・コード」に変換する。
以上三つの要素を一つに合成して、「本人を復活させる」という方式になっているが、現在ではルーン言語の機能限界により不可能という結論に至っている。

白魔儀「リヴァイヴァ—」

施術者の生命力を、被術者に対して増幅移植することができる高等儀式魔術。この魔術の行使には大量の魔力が必要である。


マナ・バイオリズム

人間の生体マナの状態を表す指標。通常状態の「ニュートラル」、制御状態の「ロウ」、不安定状態の「カオス」の三種。
魔術を使う際はマナをニュートラルからロウへ持っていく。そして魔術を行使した後はロウからカオス状態へ落ちる。
カオス状態ではいかなる魔術師でもニュートラルに戻るまで魔術の使用が出来なくなる、これが魔術の絶対法則である。

Lecture Ⅸ「生きる意味」
宝石獣

帝国がひそかに行っていた合成魔獣(キメラ)研究の最高傑作で、様々な魔鉱石を掛け合わせて造った大亀型の魔獣。
その外皮は三属の攻性呪文が効かず、真銀と日緋色金以外のいかなる武器でも傷つけることができない。

Lecture Ⅹ「逆玉!?」
地下迷宮

フェジテの地下に存在する、古代遺跡の一つ。この地下迷宮の探索調査こそ、学院におけるセリカの主な仕事である。
セリカはこれまでに何年もかけて地下迷宮の探索をしているが、未だに最深層は見えていない。

物理作用力(マテリアル・フォース)理論

魔術の物理的作用力(つまり威力)を割り出す理論。この理論上、「電撃・炎熱・冷気」の三属性が特に力の変換効率が高い。
この理論を理解することによって、「如何にして魔術の威力を効率よく引き出せるか」が熟知できるが、学生にとっては一歩間違えると非常に危険な理論でもある。

魔導考古学

古代遺跡の探索や魔法遺物の発掘によって古代文明の謎を解き、古代の魔術を現代に再現させることを目的とする魔術分野。
システィーナの祖父、レドルフはこの学問に傾倒していた。

Lecture Ⅺ「決戦! 魔導兵団戦」
魔導兵団戦

実戦場における魔術師の戦術的な心構えを学ぶために集団で行われる模擬魔術戦。
アルザーノ帝国は魔術師を諸外国に対する潜在的な戦力と捉えているため、学院の授業でも特に男子生徒の必修科目としてカリキュラムが組まれている。

エア・スクリーン

風の黒魔術。強固に固めた空気障壁を膜のように張る呪文。防御術だけでなく水の中への侵入に使えるなど応用範囲が広い。
一節での詠唱は《大気の壁よ》であり、簡単なので学生でも一節詠唱が可能な、防御呪文の基礎。

三人一組(スリーマンセル)

魔導兵団戦「近距離戦」の基本戦術単位。前衛は「攻撃」「防御」の2人、後衛は状況に応じた攻守のサポート役「支援」の1人で構成される。
理論上強く立ち回れる布陣だが、特に支援後衛の立ち回りが難しく、会得にはプロでも長期的訓練が必要である。

二人一組(エレメント)

スリーマンセルから「支援」の役割を抜いた基本戦術単位。実際の戦場ではスリーマンセルが崩れた場合に仕方なく使用する戦術編成。
スリーマンセルよりも劣る編成だが、人数が少ない分訓練は容易である。

天使の塵

錬金術の悪夢と呼ばれる最悪の魔薬。被投与者の思考と感情を完全掌握し、筋力の制限機能を外すことによって、投与者の命令を忠実にこなすだけの無敵の兵士と化すことができる。
一度投与すると元には戻らない禁断の魔薬で、この研究資料と製法は魔導士団時代のグレンが完全に抹消したはずだった。

タルパ

錬金術の奥義。特殊な魔薬で瞬間的にトランス状態となることによって、錬金術で生成した「疑似霊素粒子」の粉末をスクリーンに、空想上の存在を現実世界に具現化する術。
一歩間違えると廃人になってしまうほど危険な禁呪法であり、具現したタルパ自体は魔術ではないので『愚者の世界』は通用しない。

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